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「戦姫絶唱シンフォギアXV」
第1話プレミア上映会オフィシャルレポート

7月6日より放送がスタートした『戦姫絶唱シンフォギアXV』。放送に先駆け、6月27日に東京・TOHOシネマズ新宿にて、第1話プレミア上映会が開催された。

第1話上映後のトークショーには、立花 響役の悠木 碧さん、マリア・カデンツァヴナ・イヴ役の日笠 陽子さん、小日向 未来役の井口 裕香さんが登壇。風鳴 弦十郎役の石川 英郎さんが司会を務めた。

それぞれが挨拶を終えると、早速、スライドを見ながら第1話を振り返っていくコーナーに。……と、その前に石川さんが「上映会で流れた音は音響スタッフさんの好意で特別に劇場用になったんです。映画と同じくらいのクオリティです」と、今回の音響について紹介。今夜だけのプレミアムな音響だったことが明かされると、客席から大きな拍手が巻き起こる。一方、キャスト陣は「すごい!」と驚きながらも、楽屋に用意されたパソコンで見ていたそうで少し残念そうな表情を浮かべていた。

第1話の内容については、キャスト一同バトルの熱量に度肝を抜かれたようで、「いつものことですけど、最終回みたいでした(笑)」と悠木さん。しかも、悠木さんはソロ曲、校歌、六人曲と、第1話だけでなんと三曲も歌ったのだとか。

そのキャラクターソング『ALL LOVES BLAZING』の“ALL LOVES”の意味について、日笠さんから急に話題を振られる悠木さん。タイトルに掛けて響がどれだけ愛され、「女の子を籠絡してきたか」を主張するが、日笠さんは「マリアは籠絡されてない!」と納得がいかない様子。しかし、井口さんと悠木さんはすかさず「チョロかったよ」、「すぐにガングニールをくれた」とツッコミを入れ、ステージ上も客席も大きな笑いに包まれた。

また、『XV』は第1話に装者6人で歌う劇中歌『六花繚乱』が登場。1話から6人一緒に歌って戦うのは、シリーズ初の試みとなる。日笠さんは「今までのことが積み重なって、第5期は6人の曲でスタートというのがね……」と感慨深そうにしていた。

映像的な見どころで最初に大きな話題となったのは、「ギアブラスト」のシーン。ギアの外殻がエネルギー化し、オーラ状になるというフォームだ。見た目としては、ほぼインナー姿。「切歌のあれは大丈夫なんですか!?」と悠木さんも興奮気味だった。

もう一つ、話題に上ったのは響の変身シーン。より派手になったアクションとカメラワークに、キャスト陣もひたすら「カッコいい!」を連呼。日笠さんによれば、今後の変身シーンは「ちょっとエロスも感じられると思う」とのこと。悠木さんは代表例として切歌の変身シーンを挙げていたが、一体どんな映像になっているのか!?

改めてストーリーについて尋ねられたキャスト陣。井口さんが「南極を舞台にしましたね! びっくりでした」とコメントしたとおり、第1話は南極で戦いが繰り広げられ、しかも装者がいきなり大ピンチを迎えてしまう。そこからの大逆転劇について、女性陣は「あれは最終回!」と口を揃えて頷いていた。それほど劇的なクライマックスだったのだ。

石川さんは「戦いの前に、若干何かあったよね」と悠木さん、井口さんに目配せ。悠木さんが未来の「私が誰かを困らせてたら、響はどうするの?」という台詞を引用すると、井口さんは「あんなにいけずなことを言うなんて・・・」と、未来の振る舞いを振り返った。すると、「いけず」という言葉のチョイスに「昭和ギャグ」だと日笠さんがツッコミ。悠木さんは「令和になったことで未来さんはあんなことになったのかもしれない(笑)」と二人の会話を受けつつ、「響からすると未来が悪いことをするなんて微塵も思わないわけです。想定もしていなかったから、本当に考えてしまった」と響の心境を解説した。

「今回ずっと戦ってたから、未来が出てくるとホッとします」と日常シーンの尊さを語ったのは石川さん。井口さんも「学校生活もそうだし、装者のみんなの冬服が見られたことも嬉しいです。みんなが冬服を纏うのは初なんじゃないかと思うのですが」と続けた。

また、意味ありげに登場し「フィーネ」と呟いたエンキの存在、S.O.N.G.の一員として馴染んできたエルフナイン、そして敵キャラクターのヴァネッサ、ミラアルク、エルザなど、装者以外のキャラクターにも話題が及び、最後は石川さんが「いつ(弦十郎は)ギアを纏わせてくれるんですか」と自身の願望を吐露。井口さんは「『シンフォギア』は夢を口にしたら、叶えてくださるから」と、この作品がいろんな人の夢を叶えてきたことを力説するが、我に返った石川さんは自ら「ないです!」とバッサリ。客席から大きな笑い声が上がった。

続いては、「繋ぐこの手には未来を予測する力がある!」と題した企画コーナー。
ステージに用意された赤と青のボックスから1枚ずつ紙を引き、誰かの未来を予測するという内容だ。赤いボックスには「役名」か「キャスト名」の書かれた紙が、青のボックスには「未来に起きそうなこと」が書かれた紙が入っている。

早速、企画がスタートし、赤のボックスから石川さんと保志さんの名前が書かれた紙を引く悠木さん。果たして、この二人の未来に起きそうなことは何か? 日笠さんが青のボックスから引いたのは……「大いに悩む」。「何で悩むんだろう!?」と盛り上がる女性陣に対し、石川さんは「スタジオが狭いってことかな」とポツリ。『XV』はこれまでと収録スタジオが変わったようで、以前より狭くなりキャスト同士の距離が近くなったのだとか。「だからというわけでもないですが、第5期になって皆さんが家族みたいな感じになった」と石川さん。3人も強く同意していた。

また、「立花 響が/ペットを飼う」では、未来になりきった井口さんが「二人で飼おうね~♪」と悠木さんに急接近し、悠木さんが響になりきって引いてしまうという小芝居も。このほか、「井口裕香が/ペットを飼う」「エルフナインが/出演しない」「風鳴翼が/大胆な格好になります」「保志さんが/イメチェンする」など、様々な未来予測が提示された。

告知コーナーを経て、最後は登壇者が一人ずつご挨拶。

「第5期になりました。装者の皆さんも頑張っています。未来も応援しています。今回は特に戦わない人達も精一杯、熱のこもった演技をしているので、その辺も楽しみにしていただきたいなと思います。今期もよろしくお願いします」(石川)

「第1話で未来ちゃんが不穏なことを言っていましたが、この先どうなっていくのか……。まだアフレコの途中なので私たちも知らないのですが、台本をもらって1話1話大切に演じていきたいと思っています。『シンフォギア』がこうやって長く続いているのは皆さまのおかげですし、私の中でもとても大きな意味を持つ作品になったので、最後まで大事に演じていきたいです」(井口)

「不穏な感じで終わった『AXZ』から『XV』へ、どう繋がっていき、どんな答え合わせができるのか。私は『XV』のキービジュアルが出たときに『私たち死んでる』って思ったんです(笑)。流れ星になっていると。本当に、どうなるんでしょうね……。今日、未来を予測するゲームをしましたが、“未来”という言葉が意外とキーワードになるのではないかなと思うので、放送を楽しみに待っていてください」(日笠)

「第1期、第2期、第3期とどんどん熱くなり、続編があることがわかっていた第4期でもすべてを出し切ったのが『シンフォギア』です。第5期も、第4期より熱くなるように魂を込めているので、その想いはきっと皆さんにも届くのではないかなと思います。第5期はとにかく響がカッコいいです。『この人はやっぱり性別・響なんだ!』と思うはずです(笑)。私は惚れ直しました。ほかのキャラクターも大活躍するので、楽しみにしていてください」(悠木)

ラストはもちろん、恒例のコールで締め! 悠木さんの「シンフォギア」コールに、会場全体が「シリーズ名」を返すという本シリーズのライブ、イベントの伝統だ。今回は、悠木さんの「シンフォギアァァァァァーッ!!」という叫びに会場が大ボリュームの「XV!!」で応え、イベントに幕を下ろした。

XV!!