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戦姫絶唱シンフォギアXV リレー連載 第2回

月読 調 役 南條 愛乃

暁 切歌 役 茅野 愛衣

スタッフ&キャスト陣によるリレー連載第2回のゲストは、月読 調役の南條 愛乃さんと暁 切歌役の茅野 愛衣さんです。
二人が大活躍した第2話のことやキャラクターソングについて語っていただきました。

――第2話は衝撃の展開でしたね。

南條 本当にショッキングでした。ミラアルクちゃんがあんなに恐ろしいキャラクターだとは思わなくて。これまでもノイズが人を分解することはありましたけど、あそこまで残酷なシーンってほとんどなかったと思うので……。

茅野 毎回、敵キャラクターのことも好きになれるのが『シンフォギア』シリーズのよさなので、最初は三人のこともこれから好きになれるかもって思っていたんです。でも、これは本物の敵なのではって、認識を改めさせられるくらい衝撃的な展開でした。

南條 それでいて、三人は三人の絆があるという描写が今後如実に出てくるので、すごく複雑な気分になりますね。

――その一方で、調と切歌は戦闘で大活躍しました。

南條 歌は別々でしたけど、一緒に戦っていてその戦い方が歌とリンクしているのが面白かったです。

茅野 しかも、自分がアクションするだけじゃなく、歌に合わせて相方が歌に合わせたアクションをするのもよかったですね。

南條 大鎌タイフーンのときに調がジャンプしてスカートで斬るところとかね。

茅野 それと、アクションがこれまでのシリーズよりすごくパワーアップしている印象がありました。調をキャッチしてフィギュアスケートの男女ペアみたいな決めポーズをするところとか、歌い終わりに滑りながらターンしてポーズを決めるところとか。ひとつひとつの動きがカッコよかったです。『XV』は歌を聴かせるため、格下のアルカ・ノイズ相手にはあまり歌にアクションのニュアンスをつけない方向性でと指示頂いてたのですが、決めポーズのところは「そこはやっちゃってください」と言われて、かなりニュアンスを付けました。

南條 切ちゃんのアクションで面白いなと思ったのは、大鎌が大きくなって天井に引っかかって困惑していたところですね。切ちゃんのかわいらしさが詰まったシーンだなと思いました。

――歌のアフレコはいかがでしたか?

茅野 切歌はかなり遊び心を入れることができたかなと思います。たとえば、切歌が逃げるときは「Ready Go!」を「ヤバイ!」みたいな感じで歌いました(笑)。

南條 調は自分で武器を振り回すというよりは、スカートで斬ったり、ヨーヨーを飛ばしたりする戦い方なので、切ちゃんに比べるとアクションとしてお芝居を入れるポイントが少ないんです。その上で『XV』は、戦う相手の強さによって歌に付けるアクションの強弱を変えてほしいというディレクションになったので、すごく難しいなと感じました。

茅野 過去、一番テイクを重ねたかもしれないですね。歌に寄せすぎると、もう少しアクションを意識してほしいというディレクションがあって。

南條 完全に歌に寄せるわけでもないんだとわかって、いろいろ試行錯誤しました。

茅野 でも、そのバランスを冷静に判断して応えていくなんじょる(南條)はやっぱりすごいなって思いました。第2話は切歌と調は一緒に歌っているわけではないんですけど、歌のアフレコのときは一緒にブースに入って、お互いの歌を聴いたんです。なんじょる、さすがプロだって圧倒されました。

南條 いやいや(笑)。でも、歌うのは楽しかったです。調の曲の最後は調と切ちゃんの合わせ技になるので、自然と切ちゃんの気持ちや動きにも寄り添うことができて。今回は合体曲ではないけれど、お互いを思いながら歌えるというのはこの二人ならではだなと思います。

――切歌の『未完成愛Mapputatsu!』のレコーディングについてはどうでしたか?

茅野 ルビがないとどう読んでいいかわからないフレーズがあって、歌詞をいただいたときにびっくりしました。毎回、この言葉はどういう意味なんだろうって考えるところから始まるんですが、今回は特に考えることが多かったですね。ただ、レコーディングそのものはそんなに大変ではなかったです。もちろん、難しい曲ではあるんですが、難しいのはもはや当たり前ですし、「これぞ切歌の戦闘曲!」という感じの曲なので、「どうやって戦うんだろう」ってワクワクしながら歌えました。

――調は『未熟少女Buttagiri!』ですね。

南條 調の曲は歌ったときの感触が今までと少し違うなと感じました。曲の雰囲気が変わったのか、私の捉え方が変わったのかはまだわからないんですけど、なんとなく今までより大人になったような気がして。もちろん、戦闘曲なので勢いはあるんです。でも、以前のような無茶苦茶に攻撃するという感じではなく、もう少し地に足が付いた感じがするというか。今までのノリで歌うとハマらないなぁという感覚があって、曲を掴むのに少し時間がかかりました。

――第2話では切歌の変身シーンも登場しました。

南條 切ちゃん、かわいい!

茅野 ありがとう!(笑)

南條 アフレコ用のDVDをいただいたときには、切ちゃんの変身シーンはほぼ完成していて。正直、私のパートではないので流してしまってもいいんですけど、何度も巻き戻して見ちゃいました。それくらいかわいかったです!

茅野 今回ポールダンスを意識した変身シーンで、動きもすごいなって思いました。いつも以上に目が忙しかったです。ニーハイソックスもかわいかった~。

南條 ちょっとしたフェチズムを感じるよね(笑)。アクションはスタッフの皆さんも相当気合いが入っているんだろうなと伝わってきて、私も気合いが入りました。

茅野 調の変身バンクもかわいいんです。今回もフィギュアスケート感があるなって思いました

南條 今回も変身シーンは全員どこかエロスを感じさせるポイントがあるんですけど、調は奥ゆかしいんです。その奥ゆかしさがエロスを感じさせるという、“奥ゆかエロ”でした。

茅野 “奥ゆかエロ”(笑)。でも確かに切歌は健康的なエロスだけど、調はちょっと見ちゃいけない感じがしちゃいます。

南條 そうそう。女子の着替えを覗いているような背徳感があって(笑)。みんな女の子ですけど、調以外はバーンって堂々と着替えるタイプなので、そのギャップが面白いですね。

――変身シーンの決め台詞も楽しみですね。

南條 調はヨーヨーにウサギが描いてあるので、もしかしたら「ウサギっぽくやってください」とオーダーされるかなと思ったら、案の定、そのオーダーをいただいて。ウサギか〜‥とスタッフさん達とも思案しつつ、「ぴょん」と決め台詞を入れたんですが、「ぴょんじゃないですね」と言われ、わたしも「ぴょんじゃないっすよね」となり、結局「ぴょん」はなくなりました(笑)。実際、どんな台詞になったかは調の変身シーンを楽しみにしていただきたいですね。

――さて今後の展開ですが、注目してほしいポイントはどんなところですか?

茅野 とにかく今は翼さんが心配ですね。心理的な影響を受けたまま物語が進んでいくので、気が気じゃないです。

南條 第1期を再現するかのような惨劇だったのが余計に苦しさを与えていると思うんですが、先輩チームがみんな頼もしいのは救いだなと思います。クリスもそうですし、マリアも翼さんをしっかり支えていて。

茅野 響が特にカッコいいんです。この先、さらに男前になります。

南條 ずっと戸惑っていた第1期の響と比べると、大きく成長したことがわかると思います。似たような状況になっても、雰囲気がまったく違いますから。第2期、第3期、第4期と経験を積み上げてきて、完全に覚悟が決まった響が本当に頼もしいです。

――調と切歌はどうですか?

南條 調は作戦について話し合ったり、解説したりするシーンが出てきて、めざましい成長を見せてくれます。以前は切ちゃんのほうがしっかりしていたイメージですが、今の調は大人チームに近づきつつあるような気がしますね。

茅野 先輩チームはどんどん頼もしくなり、調も作戦に意見を出すようになるんですが、切歌だけは相変わらずお気楽かも……。

南條 いやいや、『AXZ』でも言っていたけど、切ちゃんはそれでいいの。事態が事態だし、切ちゃんまで堅いこと言うようになったら、みんなも息が詰まっちゃうと思う。切ちゃんのお気楽さがみんなを癒しているから、いつまでも今の切ちゃんでいてほしい。

茅野 そう言ってもらえると嬉しい! あ、その流れで言うと、今回のカップリング曲は『はっぴーばーすでーのうた』というタイトルで、『AXZ』にあった誕生日のお話をもとにしているんです。今回も“手紙ネタ”がくるのかなと思っていたら(笑)、ハッピーだけどじんわり泣ける曲で。ぜひ聞いていただきたいです!

◆コラム◆

演じているキャラクターを漢字一文字で表すと?(キャラクターの名前以外で)

(南條)

振る舞いが大人になったところに成長を感じますし、成人に近づいている気がします。

(茅野)

切歌も成長している部分はありますが、やっぱり自然体の切歌が一番です!