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戦姫絶唱シンフォギアXV リレー連載 第4回

ヴァネッサ役 M・A・O

ミラアルク役 愛美

エルザ役 市ノ瀬 加那

スタッフ&キャスト陣によるリレー連載第4回のゲストは、ヴァネッサ役のM・A・Oさん、ミラアルク役の愛美さん、そしてエルザ役の市ノ瀬 加那さんです。 最弱ながらも絡め手でシンフォギア装者を追い詰める3人。その魅力やアフレコの裏側について語っていただきました。

――皆さんは『シンフォギア』シリーズ初出演ですが、本シリーズにはどんなイメージがありましたか?

愛美 とにかく熱い作品というイメージがありました。

市ノ瀬 歌いながら戦うというスタイルが珍しいですし、少女が生身で戦うアニメでここまで戦闘が激しい作品もなかなかないと思うので、唯一無二というイメージがありましたね。そして歌の中毒性が物凄いです。

M・A・O 変身バンクがすごく好きです。カッコよくスタイリッシュで、かわいらしくもあって。男の子目線だけではなく女の子目線でも楽しめるのが素敵だなと思いました。

愛美 変身バンクは私も好きです! ギアのディティールとかポージングのひとつひとつがカッコよくて、つい見入ってしまいます。

――皆さんはそれぞれ演じられているキャラクターについて、どんな人物だと捉えていますか。

M・A・O ヴァネッサは三人の中で一番お姉ちゃんというポジションです。ただ、自然とお姉ちゃんらしい振る舞いができるわけではなくて、お姉ちゃんとして頑張っている姿が見えるタイプなのかなと思います。あと、すごくギャップもありますね。普段はとても優しい雰囲気で喋りますが、とっさのときは口調が力強くなるんです。目的のためなら厳しい態度を貫けるキャラクターなので、柔らかさと同じように意志の強さも大事に演じさせていただきました。

愛美 ミラアルクは、ヴァネッサやエルザに汚い仕事をさせたくないと思っていて、自ら率先して汚れ仕事を引き受ける仲間想いの子です。手を汚すことも厭わないタイプなので、ここまでご覧になった皆さんからすると、かなりあくどいキャラクターに見えるのではないかなと(笑)。三人には三人ならではの信念があり、その信念に基づいて行動しているのですが、それがわかりやすく表に出ているなと感じるキャラクターですね。

市ノ瀬 エルザは末っ子感溢れるかわいらしい子でとてもしっかり者です。みんなを優しくまとめるヴァネッサ、ちょっとお調子者で明るいミラアルク、そして真面目なエルザと、とてもバランスの良いチームだなと思います。三人ともパヴァリア光明結社の検体という過去があり、人間扱いされてこなかったという苦しみを抱えてきました。装者にとっての敵ではありますが、その苦しみや自らの弱さにしっかり向き合っているところが素敵だなと感じます。

――第2話では、目的のためには手段を選ばない非情な戦い方が描かれました。

愛美 第2話は、ミラアルクが全人類に憎まれるんじゃないかと思いました。『シンフォギア』シリーズはノイズやアルカノイズによって人が消滅するシーンはありますが、あそこまで直接的に人を殺め、血が流れる描写ってなかったと思うんです。だからこそ、人の命の重さ、人の命を守ろうとする装者たちの尊さに改めて気付かされました。

市ノ瀬 ただ、ノーブルレッドを演じている身からすると、手を汚してでも彼女たちが人間になりたい、明るい未来を手に入れたいという純粋な気持ちで戦っているのがよくわかるので、どうか彼女たちが幸せになれる道が見つかってほしいとすごい考えてしまいます。

M・A・O 装者にとってはやりづらい相手だろうなと思いますね。正面から衝突することもありますが、自分たちが弱いと自覚しているので、どんな卑怯なことでもできてしまうんです。相手の盲点を突くような戦い方に、彼女たちの本気の想いが感じ取れます。

――敵には容赦しない一方で、三人の絆は話数を重ねるごとに強くなっています。

愛美 本当にお互いが大切なんだろうなと感じます。特にヴァネッサとエルザの掛け合いが本物の姉妹みたいで、見ていてほっこりします。きっとミラアルクもそんな二人を見て幸せになってほしいと願って、いざというときは自分に任せろという覚悟を持てたんだろうなと思いました。

市ノ瀬 この三人は任務が上手くいかなかったり、失敗したりしても、絶対に仲間のせいにしないんです。お互いを思いやれるからこそ、どんなに辛い道のりでも三人で乗り越えて来られたんだなと感じますし、大きな目的があるからハングリー精神で戦ってこれたんだと思います。

M・A・O 第5話でヴァネッサが三人の出会いを語っていましたが、この三人がこんなにも深い絆で結ばれているのは、壮絶な過去を共有しているからなんです。臨床検体として屈辱や苦痛を一緒に味わってきたからこそ、みんなで人間になるという願いのためにお互いを思いやれるのかなと感じました。

愛美 ヴァネッサが言っていましたよね、屈辱に耐えられたのはこの二人のおかげだって。

M・A・O そうですね。今の自分があるのはこの二人のおかげだから、二人を守りたい、この二人との絆を大事にしたいという強い意志があるのだと思います。

――第5話までを振り返って、好きなシーンや印象に残っているエピソードを教えていただけますか。

愛美 第1話でいきなり6人曲が登場して、激アツだなって思いました。それで、私たちもね……。

M・A・O 装者の皆さんが声を合わせて必殺技の名前(G3FAヘキサリヴォルバー)を叫んでいたので、「私たちにも必殺技あったらいいね」と話していたんです。

市ノ瀬 そしたら、第4話で三人の必殺技が出てきたので、すごく嬉しかったですね!

M・A・O 第4話のアフレコ前は、「ついに来たね!」と三人で盛り上がっていました(笑)。

愛美 ダイダロスエンド!

市ノ瀬 って、初めて三人で声を合わせることができて(笑)。しかも、それが閉鎖空間に装者を閉じ込めてエネルギーを圧縮させて爆発させるという、決して強くない三人らしい必殺技で。こういう戦い方もあるんだ、考え抜かれているなと思いました。

愛美 この三人以外のところで印象に残っているのは、第5話で査察官が装者たちを形式番号で読んだところですね。翼と響をSG01、SG03と呼んでいて、なんて事務的なんだと思ってしまって。アームドギアで呼ぶ藤尭さんや友里さんには装者への愛情があったんだなと気付かされました。

M・A・O あとはヴァネッサが念話をするときに「ピンポンパンポーン」と言うのがかわいいです(笑)。回を重ねるごとに楽しくなってきました。

愛美 あれはヴァネッサのお茶目な部分がよく出ているシーンですよね。

市ノ瀬 第2話でヴァネッサからエルザに撤退命令が出たところも好きですね。ヴァネッサに気遣われて、エルザが嬉しさと悔しさの入り交じった感情を見せるところがかわいかったです。

――装者とのバトルについてはいかがですか?

愛美 装者を演じる皆さんの熱量がすさまじいです! 皆さんずっと叫んでいて……。

市ノ瀬 これが今まで何年も積み重ねてきたものなのかと、その団結力に圧倒されそうになります。

M・A・O キャストの皆さんの息がぴったりで、キャラクターだけではなくて皆さんの絆もものすごく固いんだなと感じました。

愛美 だから、その“圧”に負けないように私たちも弱いなりに全力で立ち向かおうと、必死にお芝居をぶつけています!

――では最後に、第6話以降の見どころを教えていただけますか?

愛美 今後もノーブルレッドはしっかり暗躍します(笑)。力を合わせ、声を合わせるシーンをぜひ楽しみにしていただきたいです。お互いを思いやるような場面では、家族らしさも感じていただけるのではないかなと思います。

市ノ瀬 まだまだ苦難の道が続くのかなと思います。敵であるエルザを演じていますが、台本を読んでかなり衝撃を受けたシーンがありました。どんな映像になるのかドキドキしています。

M・A・O ノーブルレッドと訃堂さんの関係にも注目していただきたいですね。お互い、不満がありそうな雰囲気が伝わってきますし(笑)、ヴァネッサたちは訃堂さんをどう思っているのか、お互いの本音はどこにあるのか……その答えが描かれるのを楽しみにしていてください。

◆コラム◆

演じているキャラクターを漢字一文字で表すと?(キャラクターの名前以外で)

(M・A・O)

ヴァネッサを突き動かしているのは、ミラアルクとエルザへの優しさだと思います。

(愛美)

ミラアルクは空を飛びながら戦いますし、ぶっ飛んだ行動が多いので「飛」です!

(市ノ瀬)

真っ直ぐで真面目なエルザは、これからも信念に従って真っ直ぐ突き進んでいきます。